虹が架かるまで
1年生は交代で
毎日体育館の後片付けを
しなければいけない。
今日は僕が当番の
日だったのだ。
面倒だとは思いつつも
当番が一緒になった
小笠原と共に
片づけをしていた。
「まさか川村と同じチームになるとはなあ。」
ふと小笠原が
言った。
「ん?」
「いや、川村は俺ら代の千葉県大会MVPだろ。」
小笠原は
にやりと笑う。
その笑みには“何か”
が含まれていた。
というよりは
隠れていたのだろうか?
僕にはわからない。
僕には。
「ま、うちは名門だからな。
どんなすげぇ選手が来ても
おかしくはないさ。
ただやっぱり、
県内NO.1とチームメイト
ってのは内心ビビるよ。
俺は一般入部だし。」
そう言い終えたあと、
小笠原の笑みから
先ほどの“何か”が消えたような
そんな気がした。
毎日体育館の後片付けを
しなければいけない。
今日は僕が当番の
日だったのだ。
面倒だとは思いつつも
当番が一緒になった
小笠原と共に
片づけをしていた。
「まさか川村と同じチームになるとはなあ。」
ふと小笠原が
言った。
「ん?」
「いや、川村は俺ら代の千葉県大会MVPだろ。」
小笠原は
にやりと笑う。
その笑みには“何か”
が含まれていた。
というよりは
隠れていたのだろうか?
僕にはわからない。
僕には。
「ま、うちは名門だからな。
どんなすげぇ選手が来ても
おかしくはないさ。
ただやっぱり、
県内NO.1とチームメイト
ってのは内心ビビるよ。
俺は一般入部だし。」
そう言い終えたあと、
小笠原の笑みから
先ほどの“何か”が消えたような
そんな気がした。