月夜に舞う
月光
清永は雪羅の隣に静かに座った。
「ねぇ、どうして来たの?こないと思ってたわ」
「ただ、来たかっただけ。それじゃ理由にならないか?」
そんな事言わないで。
また、好きになっちゃうじゃない。
そのあと他愛もない話をした。
そして、今日はもう帰らなきゃいけない時間。
「ねぇ、「明日も会えるか?」・・・」
私の言葉をさえぎっていう言葉は、私が言いたかったこと。
「ええ、また今日と同じ時間に」
断れるわけないじゃない。
同じ事を考えていたのだもの。
あなたは卑怯。
そんな、優しい顔をするんだもの。