月夜に舞う



今は暗い牢の中。



あのあと、縄をかけられ新月の日までこの中にいれられる事になった。




誰も助けてくれはしない。



自分が同じ目に会いたくはないから。




彼は・・・あの時も私を助けてくれた。



だけど、そのせいで穢れた神と蔑まれるようになってしまった。



人は、何かがあったらすぐに掌をかえす。



それはいつの時代も変わらない。



私はそのあと彼の前から姿を消した。



まだ、私も十三の姿だったから彼は忘れてしまっていた。



だけど、都合がよかった。


< 22 / 34 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop