月夜に舞う
今は暗い牢の中。
あのあと、縄をかけられ新月の日までこの中にいれられる事になった。
誰も助けてくれはしない。
自分が同じ目に会いたくはないから。
彼は・・・あの時も私を助けてくれた。
だけど、そのせいで穢れた神と蔑まれるようになってしまった。
人は、何かがあったらすぐに掌をかえす。
それはいつの時代も変わらない。
私はそのあと彼の前から姿を消した。
まだ、私も十三の姿だったから彼は忘れてしまっていた。
だけど、都合がよかった。