月夜に舞う
月の光

数年後




あれから、十年近くたった。



ずっと、平和に過ごしている。



暗かった私の屋敷は、いまや明るく、そして子供の笑い声が絶えない。



「お父様、遊んでください!!」



今や、五人の子供の父親。



「ああ、何して遊びたい?」



「う~んとね、鬼ごっこ!」




「ああ、いいぞ」



そして、もうすぐ六人目の子供が生まれる。



どの子も、自分たちに似て可愛い。



私は親ばかだな。



でも、それでもいい。



幸せなら。






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