secret love
初めて優也からの連絡がなかった日。

あたしと優也はたった1つだけ暗黙のルールがあった。

優也と私は一度も連絡を取らない日はないということだ。

メールか電話で必ず一度は連絡をするのが当たり前になっていた。

休みの前の日だったから泊まりにいきたいとメールをした。返信もなく電話もないまま1日が過ぎた。

さすがに家に直接いくのはとどまった。
きっともうすぐ慌てて優也から連絡がくるだろうと信じて。

ピピピッ


《おはよう!ごめんな、最近疲れがたまってて昨日帰って寝ちまった。今日も悪いけど午後から仕事でなきゃ行けないんだ。夕方には終わる予定だ、夜連絡するから飯食いに行こう!
優也》


《お疲れ様!体にだけは気をつけて頑張ってね。連絡待ってる サキ》


この時は本当に優也の体が心配だったんだ。
あたしは優也の為に出来ることを一生懸命考えて、外でごはんを食べるよりも優也のお家でごはんを作ってあげようと思った。

優也の大好きなハンバーグを作ってあげて、2人でゆっくり話をして、お酒を飲んで朝まで優也と抱き合って。

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