どこかのカフェであいましょう
「あら?彼方!遅かったわね!!」
相変わらずのカマ口調
霧島 桔梗―――いちお、あたしの実の父である
「…父よ。娘は短時間で色々あったよ。」
あらあら、と言いながら見ていた資料をデスクにおいて眼鏡を外し
座っていた椅子から立ち上がりあたしの近くまで来て抱きしめた。
「庵も、お帰りなさい。彼方を連れて来てくれてありがとう」
「いや、別に。俺、寝みぃから部屋行くわ」
「お疲れ様、ありがとね。」
イオリさんは、あたしをチラッと見て少し微笑んで部屋を出ていった。
綺麗な顔だな‥‥‥ってあたしお礼言ってない!
「庵よ、ここの喫茶店で働いてるの。ついでに私が親代わりとなって面倒見てる子」
そう言って改めてギュッと抱きしめて頭を撫でて、あたしが部屋に入ってきた時にいた場所に戻った
庵、さんかあ
「良い人だね、庵さん」
綺麗な顔だし、優しいし、モテるんだろうな
また 会えるかな なーんて。