どこかのカフェであいましょう

「みんな、談話室にいるから。降りといでよ」

「あ、でもあたし…」

邪魔、なんじゃ…


「だーいじょうぶ!邪魔なんかじゃないよ、もう家族でしょ?」


…え?


「桔梗さんが前に言ってたんだ。
一緒な場所に住んで、一緒にご飯を食べたら、誰であろうがもう家族になるのよ♪ってね」


「父が…?」

「うん♪だから桔梗さんの家族なら尚更、僕らの家族でしょ?」

ニコッと笑いかけるその笑顔


「…あ、りがとう」


「…どういたしましてって
えっ!?え!?奏太ちゃん!?
僕、泣かせるようなこと言った!?」


「…え?ってあれっ!?」

気付いたら、目からポタポタと涙が落ちてた


「ご、ごめんなさい!いや、ちょっと…気が、緩んじゃって」


何時ぶりだろう・・・

こんな優しい言葉をかけてもらうの

「き、気にしないで!」

涙を拭いてニコッと笑った


「あんまり、無理しちゃダメだよ?」

ポンポンと頭を撫でられた


ドキッ―――


「さ、行こう」

ニコッとまた笑って、手を差し伸べられ
あたしは手を出してしまった・・・



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