どこかのカフェであいましょう
「ドアはちゃんと閉めるんだぜ奏太痛い痛い痛い痛い痛いっ!!」
「…ねえ、わざと?わざとだよねえ陽太?」
「ちっがーう!何?何なわけ?痛い痛い痛いっ!!」
「お前、わざとだろって言ってんだよバカ!さっきのこと謝れっていってんだよ」
「ああ!わかったわかった!!」
そう言うと陽太君は、陽司に掴まれていた耳を手から解放してあたしに向かって頭を下げた
「俺が悪かったんだよな?悪い悪い悪い!」
陽司が横で嫌なオーラを出してるからか、深々と頭を下げながらその体は密かに震えていた
「い、いや、うん、大丈夫だから、頭上げて下さい」
な、何か。可哀想だし気の毒だ
あたしのせいで・・・
「あ、りがとうっ!!お前っ、良いやつだなぁっ!」
目から大粒というか…滝のような涙を出しながら、あたしの手を握って上下にブンブンふった
「…い、やいやいや!」
「俺のこと、陽って呼んでいいかんな!
俺の大事な奴らはそう呼ぶやつもいっからよ」
「…な、なら陽、さん?」
「いやあ、俺とお前てタメだろ?呼び捨てとかでいんだぜ」
「えー、あ!なら陽ちゃん!!」
「おぉ、良いね!!」
そう言って陽ちゃんは笑った