どこかのカフェであいましょう
あ、と言って優瑛君は立ち上がって部屋を出て行った――
と思ったら雑誌を持って持ち帰ってきた
「確か今月のにっと〜」
ペラペラと雑誌を捲って、あああった!と開いたページを見せてきた
「ここ、陽司と庵」
開かれたページには
"大人気若手俳優×大人気若手モデルのおしゃれ対談!!"とデカデカと書かれていた
「陽司はモデルで陽太もたまーにモデルしてる。」
優瑛君が指差した場所には、家とは違う顔の陽司がにっこり営業スマイルしていた
「こっち庵。」
「うわっ…」
ホントだ、誰だこれ
てゆうくらい顔自体違うよ…
まつげなげー。←
家の時より長くてつり目で、
でもまつげ…長い
「す、ごい」
「ちなみに藤臥は華道やってる。結構有名だよ」
「……」
言葉もでないや
「優瑛君は?」
「…あのさ、家族でしょ俺ら。
君って何か変な感じなんだけど」
「え?ああ、ごめん」
「陽太みたいに"ちゃん"付けしてよ、それか呼び捨て
何か堅苦しいじゃん?」
と言ってまたコーヒーを飲んだ