どこかのカフェであいましょう

「誰?」

「んー、庵」

庵って聞いて顔おかしいことなってるから、奏太
そんなに怖い存在になったのか

「今日はこっち来れないから、もう1つの部屋に夕飯持ってきてくれ。てさ」

来れないって聞いて、なぜお前はそんなに嬉しそうに笑うんだ奏太‥
と思ったら、少し悲しそうな顔をして固まる。

「…でも、1人は寂しいね」


ああ、お前は孤独を知ってるのか‥
お前は、俺たちと同じなんだな


「だから、俺たちがいるんだよ」

「…?」

そうだ、だから俺たちがいる
きっと今の奏太はこの言葉の意味は分かってないだろ?
でも、いつか分かるよ。お前が俺たちと同じように孤独を分かるなら、俺たちは決してそんな思いをさせないようにするから

「蓮真と、話したい?」

奏太は目を見開いてずっと俺を見るから、俺は笑い返してやった
俺の笑顔は0円じゃ、ねーんだからな。俺が待ってる答えを出してくれたら0円スマイルにするか考えてやるよ


「………話、したいっ!」


よっし、約束どーり

「なら、買い物行こうぜ」

「うん」


0円にしてやんよ
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