どこかのカフェであいましょう
「これ、引き戸」
「引き戸ぉ?!」
そう言ってあたしがさっき手をかけた取手を握りしめたかと思うとそのまま右にスライドさせるとガラガラと音をたてながら扉が開いた
「‥‥‥な」
「‥‥‥‥‥」
開いた口が塞がらない、とは このこと
まさかこんな恥ずかしい、初歩的?というか
こんな間違いいいいいいいい!!
「で、ここに何の用?」
ハッ!!!
「あ、霧島 桔梗に用がありまして‥‥‥!」
「桔梗、さんに?」
あれれれれれー。
名前出した途端、何か機嫌悪く、なった‥‥‥
とか思うのはあたしの気のせいですかね
「‥‥‥‥いると思うけど、とりあえず どうぞ」
そう言って中に入れてくれた。
ペコリと頭を下げて、中に入った。