あひるの中の薔薇
「そう言うと思ったぜ」
オーナーが笑顔で言ってくれた
その横から お姉さんが顔を出した
「良かった!!
仕事のことなら何でも聞いてね
実際に働いてもらうのは
あんたが高校生になってから。
それまであんたは勉強でもして頑張りな
あたしの名前は 弥生
んでこのオーナーが 彰 ね。
これからあたしたちが
あんたの親だから。
あんたの名前は??」
「亜理沙…です。」
「亜理沙ね 分かった
亜理沙!! 今日からよろしく」
あたしは単純に 幸せを感じた
親って言ってくれて
亜理沙って言ってくれて
あたしのこと受け入れてくれて
これからは ここがあたしの家なんだ―――