あひるの中の薔薇
「ここは“black&pink”という
キャバクラの店だ
俺は 遠まわしな言い方は嫌いだ
だから 単刀直入に言う
お前 この店で
――――――働かないか??」
あたしの頭に 働かないか という文字が
ぐるぐるまわる
あたしが…??
キャバクラで…??
再びオーナーは口を開いた
「住むところも用意するし
学校にも行かせてやる。
金はこっちで用意するから 心配するな。
夜はここで働け。
中じゃないぞ?? きちんとした接客でな。
仕事に必要なものも用意してやる。
収入だって お前が頑張れば何万だ。
どうだ いい話だろ。」
「あの…あたし…まだ14で 未成年なんですけど
いいんですか??」
あたしは 冷静に答えた