一期一会(男子編)
…咲久間…咲久間…あった!
3年1組だ!!
「馨ーあったかー?俺は1組だったー。」
と9組らへんを探している馨に声をかける。
「9組はねぇー。そっち探しといてくれー。」
「りょーかい!!」
声が響く。
馨~…あった!!
「あったぞー馨!!」
「ホントか??」
「あぁ来て見ろよ。」
駆け足でくる。
出席番号5番の所に、江田馨と書かれている。
「あっ、スマン。これ【えだかおる】だった。」
「…えだ…?」
「うん。」
ひょいっと馨がのぞき込む。
「……。」
「…炬汰…。」
「うん?」
「これ…【えだ】じゃなくって、【こうだ】って読むんだぞ…?
「え!?まじかよ!!」
「お前…ホントにバカだな。」
とため息をついていた。