シルバーウルフ -Is this love?-
簡単に奥の事務所まで辿り着いた。




扉を蹴り上げて開けた瞬間……。


時代遅れのトカレフを構えているチャイニーズが1人いた。


「よう!!」

俺のせっかくの挨拶に答えもせずに


「この野郎!!」

そんなカンジの言葉なのかな?
そう叫んで俺に向けて引き金を弾きやがった。




やっぱり、吹っ飛ぶ俺。

天井の安物クリスタルのシャンデリアが見えた。

完璧に眉間を撃ち抜かれたカンジ。




“裕香(ユカ)”の顔が頭に浮かんだ。




波打ち際に倒れるよう。

俺が狩ったお陰で血の海になった地べた。

そこに仰向けになった俺。






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