シルバーウルフ -Is this love?-
俺は2階の自分の部屋に戻る前に、処置中に関係なく診察室に入る。


俺の部屋には冷蔵庫がない。


ペプシを1本取り出した。



「堕胎中だ。出ていけ。」


免許もないくせに1人前なことを言いやがる裕太。


わざと近付く俺。


処置をされているのは、二十歳そこそこのチャイニーズ娘だった。


涙を流していた。


「仕事は?」裕太は俺の顔を見ずに結果確認をした。


上役気取りに少しカチンときた。


「俺が帰って来たってことが答えだ。まずは、ご苦労さまと言え。」

言葉の最後にペプシの炭酸をゲップで吐き出した。


「報酬は明日、俺がヤー公の事務所に取りに行ってくる。俺が30、お前が60、バカ神父が10でいいな?」裕太は喋りながらでも措置は速くて上手い。

チャイニーズ娘は闇医者の措置だが、また、子を宿せるだろう。


「ああ、任せる。いつもの口座に振り込んでおけ。」そう答えて、俺は2階に上がろうとした。






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