シルバーウルフ -Is this love?-
「お前がカタをつけられねぇなら、俺が神父のとこへ行ってきてやるよ。金を払わねぇなら、施設のガキ共を片っ端から弾いてきてやる。」





「おい!!裕慈!!」

黙秘のガードには脅しがいちばんの有効打だ。裕太はビブラートさせながら俺の名を呼んだ。




「メイを連れていくなら、大臣候補さまの裕真を弾く。裕香には神父にそう伝えておけって、コトヅケておいてやったよ。」

俺の2発目の脅し。





「神父は……。」

裕太が言いかけた。俺は遮った。

「怒っているってか?そいつは、もう、耳にタコだ。お前も裕香も呪文みたいに、そればっか、ほざきやがって……。」

ほとほと聞き飽(あ)きた。うんざりだった。俺は裕太の胸ぐらを掴んだ。根が生えていたようだった、でかいケツ。俺の力にあがえなく椅子から離れた。





“神父は怒っている”

俺にとって、この世でいちばん、耳障(みみざわ)りな響きだ。






< 214 / 232 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop