シルバーウルフ -Is this love?-
「23」階で停止したエレベーター。

誰もいないエレベーターホールに空調が効いている。


「2301」号室へ向かう。


世の中は本当に“数字”だらけだ。



裕太は万が一があるからと、絶対にメモを俺に持たせない。



俺は“ヘマ”はやらかさない。


むしろ“数字”を間違えて、アカの他人をいつか殺しそうなくらいだ。



「2301」号室の前の俺。

2メートル以上はありそうな玄関扉。

趣味の悪いブルー系に金色の枠が装飾されている。


ダブルロックの鍵穴2つ共がディンプル式。

時間の掛かる“ピッキング”で解錠するよりも、弾丸を撃ち込んだ。


サイレント式とはいえ、エレベーターホールの空調機の音に感謝した俺。







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