シルバーウルフ -Is this love?-
「南部、うるさい。」

いい歳をして情けない奴。



「おい、あの中国のお姉ちゃん、お前の子供を仕方なく堕ろしたぞ?」




「な・・なんのことだね。」

やっぱり、演技が下手な南部。




こういう押し問答ってウザイ…。




右足にもう1発、サイレントをブチ込んだ。




床に寝そべっている南部の妻の髪の毛を掴んだ。


無理矢理立たせて、顔を近付けた。


「お前の亭主、二十歳そこそこの中国娘を孕まして、トンズラするような男なんだけど?なんか、感想ある?ん?」

わなついている顔に投げ掛けてみた。



「だからって……、拳銃で私たちを殺すんですか?」

南部の妻は気丈に質問に質問で返してきた。

この手の女とはいくら話し合っても、相互理解は難しい。


「たとえ、腹の中にいても、あんたの命と同じらしいよ?俺の友達が言ってた。ん~……、それより俺、お前みたいな女嫌い。」

容赦なく、こめかみにサイレントをぶっ放した。



俺の質問に対して

「申し訳ございません。」

そんな模範回答でも、殺すつもりだったけど。





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