シルバーウルフ -Is this love?-
「今は混んでますので、こちらへどうぞ。」

図面通りにある右側の待合室に案内される。

記憶の間取り図は正解。




その待合室にスケベカラス2匹。

赤いソファーで、エロ雑誌を読みながら待ち時間を潰している。




「おい?お前?ここの店員じゃねぇのか?」

相変わらず左端に立つ小太りが俺に投げ掛ける。





「おい!どうなんだよ!」

無用に語気を荒げやがる。

小太りの言葉じりを確認した瞬間、腰のリボルバー2丁を抜いた。



  リボルバーは鼻息を荒くしていた。


 “まだか?まだか?”と


  発射をこらえていた。






赤いソファーの2匹のカラスに弾丸をブチ込んだ。


エロ雑誌が宙に舞う。


完璧に額の急所を撃ち抜いた。








……俺は振り返った。



「で?俺の髪の毛、白髪ってか?ん?」



仲良し証券マン3人組の顔は凍っている。



奥の事務所へ走って逃げる受付の店員。



赤いソファーに2匹の亡骸(なきがら)。



すでにゾクゾクしている俺。



煙を吐いてる2丁のリボルバー。




さぁ、今宵の仕事が始まった。






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