シルバーウルフ -Is this love?-
俺は部屋に戻った。


裕太は医院で仕事をしていた。


チャイニーズ嬢がいなくなった納戸を掃除した。


リボルバーの整備をした。


腹が減った。ラーメン屋に出前の電話を入れた。


クリーニング屋の配達が来た。


温(ぬる)いラーメンの出前も来た。


大食いの裕太はいつものように、チャーハンの大盛りとそのラーメンを喰う。


俺はそれを見るのも嫌で自分の部屋で1人で喰った。





冷蔵庫のペプシが切れていた。




歩いてコンビニに行こうと思った。


裕太はいつの間にか出掛けていた。


医院の鍵を閉めた。


腕時計を見た。“午後4時”だった。




陽の明るい間に歩いて出るときは、俺は髪を隠すのに帽子を被る。




小雨が降っているのは雨粒が顔に当たって気が付いた。





空を見上げた。





大きく降りだしそうだった。





濡れるのはゴメンだ。





だから、医院にビニール傘を取りに戻った。





鍵を取り出すのに上着のポケットをまさぐった。







鍵を手にした。





案の定、大きく雨は降りだした。





……気になった。






医院を開けずに赤いマーチの扉を開けた。








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