蜃気楼。

ううん、優しくなんかない。
むしろ、サイテー。



楽しげに話、聞いてたのに、

心の中では…笑ってた。



コイツら、バカだ。って思ってた。



アイツらは、純粋すぎて、綺麗すぎて

苦しかった。

だから、せめてもの償いとして、

普段なら絶対に教えない

メアドを教えてあげた。


まぁ、しつこく迫られたから、

ってのが大きいけど。



ほんのちょっと心が和らいだ私は、

やっと行けた帰り道を急いだ。






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