蜃気楼。
「頭もいいんだぁ。
必ず学年10位以内に入ってるし。」
…完璧ジャン!!
「凄いと思わない!?」
「ユータ君って凄い人だね。」
本当にそう思う。
「でしょぉ★」
顔を緩ませるサユリ。
「けどね…」
顔を曇らせるサユリ。
「っん?」
顔を傾げると、
「ユータ君って凄いモテるんだよねぇ…」
不安そうに呟くサユリ。
けど、そりゃそーだろなぁ。
こんだけ完璧だったら。
「しかもねぇっ、」
イキナリ私に、しがみ付いてきた。
「なっ、何?」
「3組の瞳も好きだっていってるの!!」