蜃気楼。

「あぁ~、いるよね、
そーゆー子。」

私の大嫌いなタイプ。

けど、以外とよくいるんだよねぇ。

困っちゃうよ、もぉ。

「いるよねぇ!! あたし、瞳、大ッ嫌い !!」

サユリがのってきた。

すると…

「私になんかよぉ?」

後ろから高い声がした。

バッと後ろを振り返ったサユリ。

私は前を向いたまま。

「ひっ、とみぃ。」

途切れ途切れになりながらも、

必死に声を絞り出すサユリ。

ってか、こういう展開って
漫画みたいだよねぇ。


「だから、私になんかよぉなの?」

軽く後ろを振り返ると、

腕を組み、軽く私達を
睨み付ける女のコがいた。

成る程。

この子が瞳ちゃんかぁ。
うん。ブッリコっぽいねぇ。


< 17 / 108 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop