蜃気楼。
「ハハッ。ってか何してんの?」
「メール。姉ちゃん、彼氏に振られたって。」
さも嬉しそうに言う。
「佳代振られたの?」
佳代っていうのは、涼太の姉貴。
凛とした顔立ちに似合わず、
話してみると意外に親しみやすい。
「バカだよなー。何人目だっけ?」
こんな事言ってるけど
実は、涼太はシスコン。
佳代の彼氏に必ずと言ってイイ程
イチャモンつけてる。
「覚えてない。」
佳代の彼氏の人数とか知るか。
「うん。11人目だ。」
覚えてんのかよ!
シスコンだな、やっぱ。
「ついに10人超えたな。」
佳代は俺が言うのも何だが、整った顔をしている。
から、モテるんだな。
けど、佳代の趣味が…
佳代は、『男はヤッパリちょい悪でしょ。』
とか言ってて。
しかも、佳代のちょい悪は本職だったり
もする…。
もう既にちょい悪じゃないっつーの!!
けど、遊ばれて終わるのがオチ。
だから、もうこんな人数になっちまう、と。
「涼太、
ヴーヴー、ヴーヴー。
涼太に喋りかけようとした瞬間、
俺の携帯が鳴った。
「メール。姉ちゃん、彼氏に振られたって。」
さも嬉しそうに言う。
「佳代振られたの?」
佳代っていうのは、涼太の姉貴。
凛とした顔立ちに似合わず、
話してみると意外に親しみやすい。
「バカだよなー。何人目だっけ?」
こんな事言ってるけど
実は、涼太はシスコン。
佳代の彼氏に必ずと言ってイイ程
イチャモンつけてる。
「覚えてない。」
佳代の彼氏の人数とか知るか。
「うん。11人目だ。」
覚えてんのかよ!
シスコンだな、やっぱ。
「ついに10人超えたな。」
佳代は俺が言うのも何だが、整った顔をしている。
から、モテるんだな。
けど、佳代の趣味が…
佳代は、『男はヤッパリちょい悪でしょ。』
とか言ってて。
しかも、佳代のちょい悪は本職だったり
もする…。
もう既にちょい悪じゃないっつーの!!
けど、遊ばれて終わるのがオチ。
だから、もうこんな人数になっちまう、と。
「涼太、
ヴーヴー、ヴーヴー。
涼太に喋りかけようとした瞬間、
俺の携帯が鳴った。