蜃気楼。

「………ッ。」


ヤバッ。足つりそー。

タタタタ。


今にもつりそうな足で階段を駆け上がる。



「ふぅっ。」


一気上り終え、ちょっと一息。


「真央…。」


「ん?」


「足、速いね…。」


「陸上、好きだったからねー。」


「やってたの?」


「……昔、ちょっとね。」


「羨ましいー!!!!

私、昔から足速いのに憧れてたんだよねー!」







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