Steward of Devils duck
プロローグ
君は疑問に思わなかっただろうか
世界はうまく回りすぎていると
幾つもの奇跡とも言える出来事があったから
宇宙は生まれ
地球は生まれ
生き物が生まれ
人間が生まれ
君という存在がある
偶然にもこんなに奇跡が重なるわけがない
全ては誰かが決めた運命だった
今までおきた出来事も、これからおきる事も、今日交わした家族との会話も、明日交わすはずのおはようも、今話している言葉の一文字一文字も、この後思うはずの思考も、今している呼吸のリズムでさえ
頭のてっぺんから爪先まで、誰かに決められている
では、それを決めているのは誰か
僕か
君か
他人か
家族か
それとも神か
神だとしたら、何故そんな面倒なことをしたのか
全ては 世界をうまく回すため
成る程、確かに世界が壊れた歯車のように、ガタガタ軋みながら回っていたら、それこそ面倒だ
それでは何故神はそんな面倒な世界を創ったのか
真意は誰にもわからない