Steward of Devils duck
□■□■□■□■□■□




「遅刻~ッッ!!」



俺は、猛然と走るソイツを見た。



「………なんだ、あれ?」



赤信号で止まるリムジンの中、俺は呟く。



「はぁー。人間とは慌ただしい生き物ですなぁ。転ばへんのかなぁ、あな走ぃて。」



「全く下品だ。優雅に余裕を持って過ごすことはできんのか。人間は。」



口々に車の中にいる奴等が言う。


「俺は興味ない。」
あぁ、つまらない。
退屈過ぎる。

何が挨拶まわりだ………。

そんなもん、糞兄貴達でやればいい。

俺は要らないじゃないか。



さっき川沿いを走ってた奴も



この信号待ちしている時間も



この世界も



全部くだらない



あぁ、何かもっと面白いものはないのか。



あぁ、もっと最高の玩具は………。






< 10 / 26 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop