Steward of Devils duck
フリーズして動かない僕に、チャラ男は手をヒラヒラさせる。
「オーイ。大丈夫かー?」
「ハッ!!」
「やっと動いたわぁ~。確かにリムジンなんて日常で聞かないわなぁ。驚くのもしゃあないわ。」
ええ。聞かないですとも。そりゃ、驚きますとも。
「なんだ。庶民か。」
庶民で悪かったな。
「どうせ、ジリ貧乏人ですよ。」
自分で言ってて悲しい。
「庶民の更に下級か。」
ほう、と黒装束男は腕を組んだ。
一言余計だコイツ。
何感心してんだし。
失礼極まりない。
「ぷっ………。千仮、それ失礼☆」
とか言いながら、そこのチャラ男も笑うな。
腹抱えんな。何処をどうつぼったんだ。