溺愛キング
「藍飛さん……………?
こっ…ここは落ち着きましょう?
矢耶ちゃんも居るんですしとりあえず中に入らないですか―…?」


面子が戸惑いながらも藍飛をどうにかして落ち着かせようとする。


「そーっすよ!雅司さんも!俺らが頼んでたバイクのやつまだじゃないですか〜矢耶ちゃんとのダーツはまた今度でもできるんでねっ!」

「ほんとっすよ!俺らバイク直してもらわないと乗れないっすよ」


面子は俺ら2人をどうにかして静めようしている。

いや、2人じゃないな。

正確に言えば挑発する雅司に食いつく俺を抑え様としてる、だな。

普通なら軽く流せるが矢耶のことになると話は別だ。


「だからさぁ、バイク直した後にダーツするって言ってんだよ。どのみち俺は矢耶ちゃんと"ダーツ"すんの!わかったか?」

「そーなんですけど…」


面子が黙り込む。


雅司はあきらかこの状況を楽しんでいるに違いない。


『ダーツも俺は許さねぇぞ。』


大人気ないっ!!


ここに居た誰もが思っただろう。

ただし矢耶を除いたメンバーだ。




「余裕のない男は嫌われるよ?」



雅司が爆弾発言した。
< 121 / 269 >

この作品をシェア

pagetop