溺愛キング
「あお〜ごめんねっ!許して?矢耶、何でもするから!ねぇ、機嫌なおして!」


矢耶は俺の腕を掴み歩いている俺を止める。

俺が止まったのを確認すると、目の前にまわり俺の服を掴んで見上げると、必死に弁解の言葉を言う。

そんなに謝んなくていいのに、どこまでもアホな俺はそれすら嬉しいとさえ思ってしまう。だから…


「ほんとにごめんねっ藍大好きだから、藍だけだか…んっ――――……」


キスしてやった。

かわいいこと言うから、嬉しいことばっか言うから、しかもいじめてやろうとか思ったけど、やっぱ無理。

俺が耐えられない。

世界中の男がもし俺だったら、みんな俺と同じ行動あるいは同じ考えをしたに違いないな!

誰もこんなかわいい矢耶を無視するか?いじめるか?ありえないな。

てか、俺以外の誰かにそんなんやったら許さねぇ。

相手をぼっこぼこにしてやるな。
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