溺愛キング
「もしもし、藍飛さん!」

《矢耶に何かあったのか?!》


大きな声が電話から聞こえる。

他の面子もびっくりしていた。


「いや、そうではなくて!」

《んだよ、びっくりさせんな》


それはこっちのセリフ!!なんて言えるはずもなく、口ごもる。


「あの、言いにくいんすけど、お二人がしっ、し、しーーー!!」


テンパって何を言っているのか分からない。

周りの面子もオロオロしていた。


《なんだ、早く言えよ。おい!》

「あ、はははははい!だから、あの!お二人が下着ぃぃいい!」

《はぁ?あ?てめぇ、今何て言った?あ゙?!》

「ヒィィ!す、すいません!違うんすよ!下着ショップに入られて!」

《待っとけ。動くな。店の前にいろ》


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