溺愛キング
四人、同じ空間にいるのに藍と二人だけで居るみたい。

家での雰囲気になっちゃてる。

藍のスイッチが入りそう。


「はーい、できたよー」


海亜の声で現実に引き戻された。

藍は相変わらず矢耶を抱きしめてる。

うん、ご飯食べにくい。

まぁ、今日は仕方ないかな。



海亜の豪華な手料理を食べて、お風呂に入る時間になった。


「矢耶、先に入っておいでよ」


海亜に言われたので、準備しようかな。

けど、藍に腕を掴まれた。

藍の目がなんか言ってる。

口には出さなくても、なんとなく分かる。

多分一緒に入るとかだろうなぁ。


『藍?今日は無理だよ?』

「なんで」

『だって、お家じゃないし』

「チッ」


舌打ちした。

けど、納得してくれるんだ。
< 218 / 269 >

この作品をシェア

pagetop