溺愛キング
「翼!矢耶をからかうんじゃないの!」

「いやー、ちょっと可愛いなぁなんて思っちゃって」

『うぅっ』

「ほらー、矢耶が拗ねちゃったじゃん」


海亜に頭を撫でてもらう。


「矢耶、ごめんね?そんなつもりは無かったんだけどなー」

『翼のバカ!変態!痴漢!』

「それは傷つくなぁ〜」


翼ってば、ヘラヘラ笑っちゃってさ!

顔から火が出そう!


「矢耶」


藍に呼ばれる。


「こっち、おいで」

『はぁーい』

「さて!あたしもお風呂に入ってこようかな!」


海亜は立ち上がりお風呂へ向かった。


『あお〜翼が苛める。翼、痴漢』

「だからね、痴漢って、矢耶ひどいよー」

『ほらっ!痴漢って言われてもヘラヘラ笑ってる!あお〜』

「翼…矢耶を苛めんな」

「はいはい」


翼はふてくされた様にバイク雑誌に目を向けた。
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