溺愛キング
「やっべぇ…黒、いいな」


視線をどこにやったらいいか分からなくて、キョロキョロ動かす。


「黒とかエロい。こういうのもありだな」

『藍、発言が変態』

「男はそんなもん」

『やっぱり黒やだぁ!落ち着かないし、なんか露出度高い!』

「いや、たまにはいい。普段も可愛いって思うけど、今日は雰囲気違う」

『けどぉ…藍が喜んでくれるなら嬉しいけど…脱ぎたい』

「そんな格好でそんなこと言うなよ。いくらでも脱がしてやるから」

『ちっ、ちがっ!』


藍は矢耶の首筋を舐めてきた。

今日の藍、なんだか顔が赤い。

いや、体も熱い。

触れてくる手がものすごく熱い。


「今日ヤバいかも。俺、止まんねぇかも」

『あっ、藍…』

「煽んな」

『ヤッ、そんなっ!あっ!やだ!』

「声もやべー」

『藍、熱い…』

「俺、いつも以上にヤバい」


だんだん藍の手が下がっていく。


『そんなに付けないでっ』

「矢耶は俺のもんっていう印。だから無理」

『だからって、、、そんなとこ見えちゃう!!』

「もうヤバい、いい?」


藍の熱い視線を感じる。

たくさん付けられたキスマーク。

うん、正直恥ずかしい。


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