執事様、優しく教えて!
自由…!!



こんな雁字搦めの生活をさせられていた私にとって


これだけ魅力的な言葉は無かった



自由に・・・。恋…!


やっぱり最高っ!!



「ねぇ、いいでしょ?梗弥お願いっ…!」



どうか、私を街に行かせて!


そして恋をさせて、梗弥…



「そんな目をして…

本当に参りましたね…」



梗弥はため息をまた一つついた。



梗弥、真剣な顔をしてる


考え直しててくれてるみたい?



「ひより様は、恋がされたいのですよね?」



「うんうんっ!だから街へ…!」



「恋ができるなら街へ行く必要は無くなりますか?」



「うん?どーゆう意味よ?

私は恋をする相手が欲しいの!」



「相手がいて恋ができればいいのですよね?」



「うん、うんっ!そのとーり!」



この際街じゃなくても


恋ができるなら…!



この調子だと・・・許してくれるかもぉっ!

< 11 / 17 >

この作品をシェア

pagetop