執事様、優しく教えて!
もう私も16歳よ?
子供じゃないんだから!
そんな私を見かねたように
梗弥はため息を一つついた。
「しょうがないお方ですね…
なぜ街に行かれたいのです?
教えて頂けるなら私からお父様に外出許可を頂ける様、お話してみましょう」
「ホント!?」
「えぇ。ですからお話して頂けませんか?
こう何度も脱走しようとされては困りますしね」
いつもそうなの…
機嫌を損ねた私の扱い方を
梗弥はよく知っていた