気まぐれ短編集
中学生。
部活で多忙になり、外に遊びに行く事がめっきり無くなった。
小学生の頃のヒールのある靴は、もう足が入らない。
まったく、ヒールの靴から遠ざかった。
高校生。
おしゃれに興味を持ち始め、部活に忙しいながらも服や靴を買い始めた。
『音』の事を忘れて、買ったブーツ。
いざ、履いたら。
「コツ、コツ。」
それは、
一種の呪い、はたまた強迫観念のように
あたしの頭に突きつけられた、事実。
もうすぐ、『大人』。