water color
慎二は、チャラそうな見た目と違って、あたしをとても大事にしてくれた。
何かをするときは、全部レディーファースト。
外を歩くときは、道路側を歩く。

一つ一つ、細かいとこまで気遣ってくれていた。

「何言ってんだよ!姫を守るのが騎士の役目だろ?」

それが慎二の口癖だった。



「なぁ、佐藤。」
「何?牧村くん。」
「その……名前でよんでくれないかなぁって……///」
「……慎二。」
「!!///」

こうやって始まった名前呼び。
慎二が以外と照れ屋さんだったことに、笑ったんだっけ。
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