最後の恋ψ天使の魔法はクリスマスに降る雪と共に
カイトは私から手を離すと、少し俯く。


そんなこと言われたから、彼女の方が悪かったのに、思わず手が出たんだ?


「あ~あ、オレに従順な女、どっかにいねぇかな~」


カイトは頭の上で手を組んで、ダルそうに空を見上げる。


「……今さらなんなんですか?私と恋しようって、言ったくせに」


「そーだった。美衣は、オレが出会ってきた女の中で一番可愛いな」


ドキ。


ちょっと、そんなコト言うの反則。


ムダにドキッとしたじゃない。


しかもね、その甘い表情で言われちゃうと……余計ドキドキする。



< 112 / 282 >

この作品をシェア

pagetop