最後の恋ψ天使の魔法はクリスマスに降る雪と共に
「もらったマフラー、店に置いてきたから…取って来る」


「えぇっ、いいです。あれはもう…捨てて下さい」


いったんあげた物だし、もういいかなってそう思った。


そしたら。


「じゃ、オレからキミに幸せのおすそわけ」


えっ?


気付いた時には彼の首から外されたマフラーが、私の首に巻きつけられていた。


冷え切っていた首元が、一気に温もる。


「そんな、もらえません…」


「いらなかったら捨てて下さい。ってな」




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