星の光る夜空の
1つの悲しみ
『ただいま〜』
『………』
はぁ〜と僕は小さくため息をついた。
靴を脱いでリビングに向かう。リビングには食卓を囲むはずのテーブルがある。しかし、そこに料理が並ぶことは滅多にない……
テーブルの上にはメモ用紙と千円札。
『夕飯はこれで食べてね。』
よくあることである。
僕の母は、毎晩仕事で夜はいない日がほとんどである。僕に父と呼べる存在はいない。父は僕がちっちゃい時からいた記憶がない。
僕の名前は、光汰 小学1年生。