星の光る夜空の





キッチンから適当に朝食を持って2人は光汰の部屋に戻った。



光汰と紗良はベッドに座り朝食を食べ始めた。



光汰は、今度こそ紗良に紗良のお家のことを聞くことに決めた。



『紗良、紗良のお家ってどうなってるの?』



『どうして?』

紗良はあどけなく答える。



『どうしてって、心配なんだ。紗良のことが。どうして昨日はあんな時間に1人で公園にいたの?どうしてあんな服装だったの?どうしてお母さんは紗良を心配してないって言いきれるの?』

光汰は、心の中にあった質問をすべてぶつけた。まるでダムから溢れ出した水のようにとまらなかった。



『ねぇ、光汰ならこんな話しても信じてくれる?』



『信じるよ。だから全部話して。』



紗良は、泣き顔になりながらすべて話してくれた。



そのあまりに残酷で光汰、いやごくふつうに暮らす人にはとても非現実的な現実を。
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