星の光る夜空の





ブランコがこげず、滑り台の遊び方すら知らなかった少女に鉄棒の遊び方がわかるはずかないと思った光汰は、少女の行動をじっと見つめていた。




案の定少女はぶら下がって足をバタバタさせるだけだった。



すると少女は光汰をじっと見つめて、遊ばせてと訴えてきた。




仕方なく光汰は少女の小さな体を持ち上げ前回りを教えた。




光汰は小さな少女のからだを持ち上げるだけの力を入れたつもりが、少女を回転させすぎて落としてしまいそうになった。



びっくりするほど少女の体は軽かったのである。




少女は長ズボンに上は厚いジャンバーを着ていた。今は秋だ。夏が過ぎたとはいえいくらなんでも暑いのではないか?




よく見ると少女の顔からは汗がでていた。

少女のジャンバーを脱がそうとしたとたん。


『ダメ』


少女は光汰の手を振り払ったのである。


『暑いでしょ!?お兄ちゃんが持ってるから。』


『ダメ』


そう言うと少女は光汰の手を引っ張って、光汰の寝ていた小さな山まで連れて行くと横たわった。
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