星の光る夜空の
光汰は少女の横に寝っ転がった。
『ねぇ、君はいったい…』
『君じゃない!私は紗良(さら)』
『じゃあ紗良ちゃんはどうしてここにいて、厚着してるの?』
『それは言えない。でも厚着はしてないよ。』
『どうゆうこと?』
『そうゆうこと。』
『だって、そのジャンバー暑くないの?』
『ちょっとだけ、でもこれは脱げないの。』
『どうして?』
『しつこいね、そんなに気になるならちょっとだけ脱いであげるよ。』
そう言うと少女はジャンバーのチャックを胸の下あたりまで下ろした。
『っ』
光汰は絶句した。なんとジャンバーの下には少女の体があったのだ。
そう、少女は上半身ジャンバーしか着ていなかったのだ。
『どうして?』
『それは言えない。』