星の光る夜空の
光汰は、それ以上は聞かなかった。
『僕もう帰るけど、紗良ちゃんはどうする?』
『紗良でいい。』
『あっうん分かった。』
ほしい答えは返って来なかったけど、なんか優しい気持ちになった。
そんなことを考えながら、立ち上がろうとした光汰の手を紗良はつかんだ。
『帰っちゃだめ!』
『紗良のお家までいっしょにいってあげるよ。お家どっち?』
『あっち』
どっちだよ。(笑)
『あっちってどっち?』
『紗良まだ帰らないし。2人でここに住もう。あの家にはもう帰りたくない。』
『じゃあ、うちにおいでよ。』
『いいの?』
『いいよ。』