Lie
むかむかする。
安原先輩も…森先輩も。
大好きな先輩なのに…。
そんな自分がだいっきらいだった。
―――…
「まいこっ♪」
「うっ!うわっ!」
あたしに突然飛び付いてきたのは、谷田 菜美(タナダ ナミ)。
高校になってからの友達だ。
160cmの少し高めの身長で
ショートの女の子。
可愛い分類にはいる。
めちゃめちゃ細くて可愛い。
「菜美〜…びっくりした」
「ごめん!移動やで、行こ」
あたしは立ち上がって移動をした。
「菜美なぁ、聞いちゃったんやけどなあ?」
菜美はあたしの顔を見て言った。
「まいこの事好きやねんて!山口が」
「え。いやだ。」
「なんでー!山口いいやん。」
「いやや!好きじゃないも………!」
固まった。
目の前には安原先輩が。
「…こんにちは」
先輩は軽く会釈をした。
「こ…んにちはっ!」
…聞かれた?まさか。
妬いてくれたり…
は、ないか。
そんなの夢にも思えないね。
無理なのわかってる。
「部活のひと?」
「うん…部長。」
忘れたい。
忘れたい
忘れたい