そら色
「もう行くね!!!!」
「ちょっ!!ちょっと~!!せめて髪型だけは……」
あやねの叫び声を無視して、玄関の扉を閉める…。
少し冷たい風がとても心地よい。
これから通う高校は、徒歩で行けるぐらいの距離だから、とっても楽。
頭が特別いいって分けじゃない私にはピッタリの高校…。
制服は、周りの学校から見たら、可愛い方で、
とにかく自由な学校らしい。
高校に近づくにつれて、同じ制服の子が増えてきた…。
不安が私を襲う…。
中学生の友達で知ってる人もいないし、
人見知りが激しい私は、
小さい頃から、周りに馴染めない性格…。