地味子の初恋
今日、分かったことがある。
瑠稀の嫌いなモノ。
ピーマン
そして、あたし。
三沢さんたちにされたことより、瑠稀に言われた言葉が
あたしの心をなんとも言えない気持ちにさせた。
すると、頭に何かかけられてバサッと音がした。
「制服…?」
手に取ると、制服のジャケットだった。
瑠稀は、シャツだけになっていてこの制服は瑠稀のらしい…。
「…着てろ」
「え…でも」
「黙って着ろ!!透けてるんだよ!見苦しいもん見せんな」
そう言うと、顔を背けてしまった。
自分の姿を確認すると、ジャケットは着てるものの胸元はシャツがビショビショなせいで透けていた。
「っ…!」
急に気恥ずかしくなり、瑠稀のジャケットを自分のジャケットの上から羽織った。