トナリの無口くん
「あ〜〜面白かった」
あたしはようやく笑い終えた。
1ヶ月分くらい笑った気がする。
「なんやねん!!ボクはなぁ、真剣に悩んどったんやで?!」
「待って!!!もうお願いだからその方向に持っていかないで!!!」
また笑うのは勘弁だ。
ちょっと恥ずかしがっている小川。
「……そうやんなぁ……よう考えたらそうやんなぁ」
いやいやよく考えなくても違うだろ……
あたしはまた笑いそうになったけど、必死にこらえた。
「じゃあ、なんで野口は小島のことばっかり聞くん??高原なんか知ってるんやろ???」
小川が首をかしげる。
「まぁ知ってるけど」
まぁっていうか、あたし以外知らないんだけど。